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道具と材料の使い方でブラック度が分かる

今日は極めて面白く無い、仕事のお話です。





職場で使う刷毛塗り用の焼付き防止剤と塗型剤。(以下、材料)

いずれもバケツに注ぎ、鋳型の傍に行って刷毛で塗ります。


作業開始から終了までの流れを振り返ると

ピー助以外の者の場合

① バケツと刷毛の手入れ
  バケツの内面に前日の作業で厚く張り付いた材料を金属の棒で叩き、廃棄物用のプラケースに捨てる
 材料の欠片が大量に捨てられます。

② 新しい材料をバケツに注ぎ作業を行う。

③ 作業が終わると、材料の入ったバケツに刷毛を入れたまま作業場に放置


ピー助の場合

① バケツの内面に前日の作業で薄く張り付いた材料を金属の板材で削り、粉状にしてアルコールを注ぎ再利用。

② ①と新しい材料を混ぜたものをバケツに注ぎ作業を行う。

③ 作業中、適宜内面に張り付いた材料(このときはまだまだ柔らかい)を金属の板材で削り、必要に応じアルコールを足して溶かす。

④ 作業が終わると、作業で使ったバケツの内面に張り付いた材料を金属の板材で削って溶かす。
  材料を保管用のバケツに移す。 
 作業に使ったバケツにアルコールを少し注ぎ、刷毛を手入れ。その後、保管用のバケツに注ぐ。
 二つのバケツに蓋をして粉塵の混入を防ぐ。


ピー助は、ほとんど材料を捨てません。
唯一、①の工程でバケツの底に張り付いた物には、前日の作業で混入した砂がかなり含まれるので、たまに捨てます。


 こんな作業をするものが、我が職場にピー助も含め3名。次工程の職場には5名もいるんです。


  
元我が職場のリーダー的存在で、今は再雇用の先輩が言うには、昔はピー助のやり方をみんなやっていたそうな。

今じゃ~やかましい上長がいないもので、皆作業が終わればやりっぱなし。。。。と。


非常に忙しくなった大物工場ですが、急ぐ余りに何かが手抜き・・・

折角作った鋳物に不良が目立ちすぎます。



先日もピー助の作業が急がれたもので、2名が手伝ってくれたけど~

がさつな作業。


バリ取りも適当

材料の塗布は早いけど、かなり塗り残しあり。


我が職場だけでこんなですから、全職場を眺めたらとんでもないことをやっているかも。

ノンビリ確実に作業を行いキチンとした物を作れば、利益も出るでしょう。

慌てて不良を出せば、利益なんぞあるはずもナシ。

必然的に他の製品の工程も逼迫し~超悪循環が繰り返えします。


先月くらいから残業があり、お給料が少し多いのはいいけど、これじゃ~ボーナスはヤバイかも。


キチンとした作業マニュアルとやかましい上長の存在。

儲かっている会社にはあるものです。


そんなことを考えながら、工場での一日を過ごしました。

同僚らは皆ソコソコの経験者なので、大物工場に来てまだまだ2年のピー助が偉そうに言ったって~聞く耳を持つ者などいるものか?

異国から来た研修生も楽な方を選択し、バンバンとバケツを叩いて材料を捨てています。


あっそうそう!

刷毛塗り用の焼付き防止剤はキチンと濃度を管理しないと本来の性能が発揮されません。

アルコールが少なくて濃度が高いと鋳型の表面だけに張り付くだけで効果なし。

アルコールが多すぎて薄いと鋳型に浸透しすぎて、燃やした際に鋳型が割れたり脆くなったり。

ピー助が月曜日の午後にクルマのパンク修理のために帰った際、タンクにKUが追加したみたいでした。

元々この作業は彼の仕事だったのですが、彼が足を骨折したとき、ピー助が自主的に始めました。

翌日にタンクから焼付き防止剤をバケツに注ぐとき、非常に違和感を感じました。ドロドロ~

鋳型に塗ってみて愕然。。。。

濃すぎでした。


キチンと濃度を管理するのがルールのはずなのに、経験と勘だけでやっているのでしょう。

彼の場合は、バケツに焼付き防止剤を注いだ後にアルコールを入れて調合するので実害はないみたいですが・・・がさつ。

濃度管理なしです。


ある職場の者がときどき濃すぎて使い辛いと言っていましたが、やはりKUの調合したものの事のようです。


キチンとした立派なルールがあっても、ソレが守られることはない。

ブラックな特徴かも。

明日もご安全に!


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プロフィール

ピー助

Author:ピー助
安全第一と言いながらも実態は生産第一なブラック企業に勤め早8年。生き延びるために毎日奮闘中。今日もまた・・・

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